広島大学病院肝疾患相談室主催です。例年広島大学病院広仁会館で行われるのですが、ご多分に漏れずWeb開催になりました。
第一部では、広島県健康福祉局薬務課肝炎対策グループ三野恵美さんの発表の中で、広島県の肝がん死亡率が全国第17位だったと報告がありました。以前は一桁前半順位だったので大きな改善ですね。広島県の肝疾患対策の成果です。第二部はテーマ「当院におけるテセントリク・アバスチン療法~PFM(Patient Flow Management)の視点から」で、河岡先生や、肝疾患コーディネーターの資格を持つ広島大学病院消化器・代謝内科の病棟・外来看護師の発表がありました。テセントリク・アバスチン併用療法は、進行原発性肝がんに対する新しい免疫チェックポイント阻害剤と分子標的薬の併用療法です。このPFMは、入院する前すなわち外来の時点から入退院を支援するシステムで、平均在院日数の短縮により診療単価の上昇、医師や病棟看護師の負担軽減、入退院支援にかかわるメディカルスタッフのモチベーションの向上が期待され、何よりも患者の満足度が大きく向上するそうです。
2021-03-28 18:44:10
| コメント(0)